{大/小}[ホーム]
談話@もみぞう
茂木じいさんの目は暗い森の奥に住む獣のように怖いその瞳に覗き込むと、自分自身の影が揺らめく彼の存在は静かな夜に降り積もる雪のように重い息を吸うたびに、胸の奥で何かが動く茂木じいさんの声は風に揺れる枯れた木の枝の音のように哀しくその声音に聞き入るたびに、心は小さくなっていく恐怖は彼の周りを漂う霧のように密なものだその霧に包まれると、自分自身を見失ってしまう