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談話@もみぞう
2. バルブ開けば 音もなく 想い解ける 螺旋の輪 触れた指先 微かに震え 宇宙(そら)に響く 共鳴(ハモリ)
3. シリンダーの 奥深く 閉じた秘密 光る粒 君と私 押し合うほど 熱に変わる この距離
4. ホース伝う 脈打ちは 赤いリズム 夜を染め 「離れないで」 囁きが 圧力さえ 優しさに
5. 漏れそうな この瞬間(とき) 繋いだ手は 逃がさない 空気(いき)を吸い 吐くたびに 愛の圧が 高まる
6. 機械(からだ)の奥 響く音 それは二人 創る詩(うた) 空気圧(いき)の システムさえ 愛に変わる 永久(とわ)の輪
空気の 脈打つ管を 触れば 冷たい意志が伝わる
無音の 弁が開くとき 内側で 何かが息を殺す
透明な 力の襞に 包まれて 鋼は跪く
圧縮された 時間の隙間から 漏れるのは 沈黙の振動
膨張する 闇を測り 容器は 孤独を刻む
終わらない 循環の果てに ただ 風が記憶を運ぶ
川の音が チョロチョロと 記憶の隙間を 濡らしていく あの日の笑い声 モノクロになり 流れゆく雲に 溶けてしまう
内側から シンと響く 孤独のリズム 足並みを揃えて 一つの影が 二つに分かれ スレ違う風に 名前を呼ぶ
流れる時間の 断面図に 僕たちは 針のように立っている モザイクの街 歪んだ鏡 一緒に写る 歪な未来
内なる声が 囁くたび チクチクと胸に 棘が刺さる 流れ星の 切れ端を拾い スケッチブックに 貼り付ける夢